他人のクレジットカードを悪用した詐欺事件は、現在も深刻な社会問題となっています。
クレジットカードは、盗んで利用する者にとっては、簡単に現金化することのできる便利な代物です。本人であることを確認するために、使用時にサインすることになっていますが、筆跡などを丹念に見ているような店は少ないように思います。
機械端末の操作によるキャッシングの際には、暗証番号が必要ですが、それにしても他人に知られてしまうケースがないとはいいきれません。
留守のあいだに空き巣が入って、机の引き出しに入れておいたクレジットカードを盗まれ、その後預金口座から現金を引き出されるという被害も少なくありません。空き巣被害に遭わない為の防犯対策ももちろん必要ですが、万一空き巣に入られてしまった際にクレジットカード被害に遭わない為の対策も大切です。
番号を覚えるのが面倒くさいということで、自分の誕生日を暗証番号にしてしまう人はけつこういるようです。カード所有者の30パーセントが暗証番号を自分の誕生日や電話番号にしているという統計もあります。
ところが、誕生日や電話番号のようにあまりにわかりやすい暗証番号にしていたり、暗証番号を推測できるものをカードと一緒に保管していた場合、「自己管理能力に問題あり」とみなされて、保険が適用されないことがあるのです。
暗証番号は、面倒でも多少の工夫はするべきでしょう。
とはいえ、いざ使おうとしたときに暗証番号がまったく思い出せないというのも困ります。どこかに控えておくことが必要ですが、まさか手帳に「××カード暗証番号○○○○」と書いておくわけにもいきません。手帳など他人の目にふれる可能性があるものに書くときは、自分で書き方の一定ルールを決めておくと便利です。
たとえば、手帳のアドレス覧に、「○○銀行」「○○信販」などと利用しているカードの会社名を記します。そして、もしものときのために電話番号は正しいものを書いて、ファクス番号の下4桁を暗証番号にしておくなど、自分なりの工夫をすれば、誰かに見られたとしても、そう簡単にわかってしまうことはありません。さらにいえば、「銀行」や「信販」などの文字さえ不要です。自分で忘れない程度の暗号にしてもいいでしょう。
現代では、クレジットカードにかぎらず多くの情報がデジタル化されていますので、暗証番号をもちいた本人証明の機会も多くあります。暗証番号をきちんと管理すること、また出来ればこまめに変えることが重要となるでしょう。また、どんなに親しい人でも、決して他人に暗証番号を教えないようにしましょう。
さきにあげたケースでは、カードが盗み出されたものですが、カード自体が持ち出されていなくても、悪用されることがあります。
カードの裏面には、磁気ストライプという幅5ミリほどの黒いラインがあります。ここには72桁の数字とアルファベットを組み合わせて、所有者の氏名、カードナンバー、有効期限が記録されています。
ところが、この情報は「スキマー」というチューインガムほどの機械で、簡単に読みとることができるのです。これなら、カードを盗む必要などありません。すこしのあいだ拝借できればいいわけです。空き巣に入り、スキマーで読みとり、もとの場所に戻しておく。あるいは、よくある手口だと、飲み屋などでフックに吊るした上着からサイフを抜きとり、カードのデータを読みとったのち、ポケットに戻す。こうしたことが知らぬまにおこなわれていることがあります。
あとで、読みとった磁気情報を別のカードにコピーすれば偽造カードのできあがりです。これを使って買い物をし、それを現金に換える。こうしたカード詐欺がいまだ後をたちません。
カードの磁気データを盗まれた本人の手もとには、カードがちゃんと残っているわけですから、盗難届もカード決済の停止届も出されることはありません。使用明細が郵送されて、はじめて被害に気づくというわけです。
最近は、クレジットカード以外にも銀行のキャッシュカード、デパートなどの顧客カードなど、キャッシングや買い物に利用できるカードが何種類もあります。それらは、利用者にとって便利であると同時に、窃盗犯にとっても便利なものです。誰でもサイン一つで、あるいはカードを差し出すだけで買い物ができてしまうのですから。
ですが、工夫次第でスキミング被害を未然に防ぐことができますので、ここでいくつかご紹介しましょう。
まず、飲食店などでカード会計をする際は、目の前でカードを切ってもらうようにしましょう。ちゃんとしたお店では殆ど考えられませんが、特に海外に行った際などは注意が必要です。カードはウェイター預けず、レジまで行き支払いをしましょう。
また、コンビニATMにスキマーが仕掛けられ利用者のカード情報が盗まれるという事件があります。ATMは銀行のATMを利用するようにしましょう。
また、毎月のカード明細は不正利用がないか確認のため必ずチェックするようにしましょう。最近では、安価で豊富な種類のスキミング防止グッズがたくさん販売されていますので、そういったアイテムを上手に活用しましょう。
この種のカードを数多く所有する人も増えていますが、カードの枚数が多いほど、財産が危険にさらされる可能性も高まるということです。「あなたは何枚のカードを持っていますか。そして、それらをどのくらい使っていますか」と尋ねられて、即答できる人は少ないかもしれません。
一枚くらいなくしても気がつかないというようだと困りものです。カードの管理に振りまわされたくなかったら、必要以上にカードを増やさないことです。
きちんと管理できるだけの数にカードを限定したら、それらの所在をいつも確かめる習慣をつけておくのがいいでしょう。しょっちゅうサイフやカードホルダーをのぞいてみる必要はありませんが、使おうとしたら、なくなっているのに気がついたというのでは遅すぎます。
サイフの現金を毎晩確かめるという人なら、そのときにクレジットカードも確かめる。サラリーマンならサイフに入れた領収書を清算するついでに、といった具合に、生活のなかでクレジットカードの所在を確認するタイミングを決めておくのも一つの手です。
クレジットカード悪用の被害を最小限に留めるポイント
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