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侵入窃盗(空き巣・居抜き)の現状

侵入窃盗(空き巣・居抜き)の現状

2015年度の警察庁の報告では国内の空き巣被害は前年度に比べて僅かに減少したに過ぎません。新しく開発された鍵やセキュリティシステムの設置から考えれば逆に悪化する傾向にあるといっても過言ではないでしょう。今は個人による防犯対策が必要です。

一般家庭に限らず店舗、店舗、企業なども対象

留守の間に家に置いてあった金品が盗まれるいう犯罪は良く聞く話です。一般的には空き巣と呼ばれます。昔と比べると各家庭や企業の鍵、サッシなどは侵入しづらい新しいものに変化してはいるものの、空き巣被害は大幅に減ったわけではありません。前年度と比較してやや件数が減少していますが2015年のデータでは、平成26年度の都内の侵入窃盗認知数は7000件弱と前年よりの減少数は900件程度に過ぎません。侵入窃盗とは一般家庭に限らず企業や事業所など、夜間、休日の誰もいない時間を狙って内部に侵入して窃盗を行うことです。一般の空き巣も含みますがより多額の金品を狙って店舗、事業所、企業などを狙う傾向も多いのです。

侵入窃盗は店舗、企業なども対象にしています。簡単に言えば銀行から夜間に現金を盗むことも侵入窃盗に該当するわけです。この侵入窃盗の内、一般住宅を対象にするものが住宅対象侵入窃盗と呼ばれます。実はよく言われる空き巣もこの住宅対象侵入窃盗の一つの手口に過ぎません。空き巣は「人が不在の住宅の屋内に侵入し、金品を盗むもの」、他に忍び込み「夜間、家人などの就寝時に住宅の屋内に侵入し、金品を盗むもの」、居抜き「家人などが昼寝や食事をしているすきに住宅の屋内に侵入し、金品を盗むもの」と大きく三つの手口に分けられています。空き巣、忍び込みは戸締りが破られてしまった結果と言えそうです。

まずは「ガラスを割られない」こと!

2015年の警察発表の統計によれば空き巣被害で最も多い侵入口は窓です。住まいに泥棒が入る可能性があるとすれば一般的には玄関か窓しかありません。壁を崩して侵入するという例はまずありません。また玄関や勝手口のドアは2015年現在では相当丈夫にできているため電動工具でもなければ簡単に破壊することはできません。これに対して窓はガラスでできています。防犯上の効果を考慮されていない一般のガラスはドライバー一本で簡単に割ることができます。ガラスさえ割れればクレセントキーを手で外せますから簡単に屋内に侵入することが可能なのです。空き巣対策にはガラスを割られないことが重要だとも言えます。

近年増えている侵入手口

空き巣、居抜きの侵入方法ではまず玄関ドアを開けると言う方法が多いと言う統計が2015年に出ています。特殊工具で鍵を短時間であけるピッキングという手口は一時大変な件数が確認されていました。高層マンションなど表にドアしか面してない場合に多い傾向があります。これは対策としてCP認定錠という複雑な構造の鍵をつけることでやや防げる傾向になっています。またサムターン回しといって、ドアにドリルで穴を開けたり、ドアスコープを外した穴から特殊工具を入れて内側のサムターンを回してロック解除してしまう方法もあります。また単純にサッシのガラスを割ってクレセントキーを回してサッシを開ける手口も多発傾向です。

空き巣被害に遭わないために

空き巣被害に遭わないためには、在宅している時も施錠する、寝る前に施錠を確認する、といった防犯が必要なことは間違いありませんが、完全な施錠をいて留守にしている場合には、それで安心する傾向があります。具体的な防犯対策を考えたうえで実施しなければなりません。侵入されやす傾向があるサッシやドアを防犯用の仕様にするケースは近年とても増えてきています。サッシガラスに防犯シートを貼ったり、補助錠をつけたりしてガラスが割られても簡単に開けられないようにすることもできます。サッシやドアが開けられると光や音を出して警告するシステムもあります。様々な個所を総合的に対応してくれる専門の防犯業者に一括で依頼しましょう。

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